ケープ・ライトのdiary

20070128

ぼくはRAV4という車に9年間乗っていたのだけど、ついにお別れの日がやってきました。

室内があまりに狭く、妻と子供を乗せるとあとは荷物さえほとんど積めないありさま。妻と2人の時は最高の車だったのに・・・

この車、大好きでした。いろいろな所に行きました。
青森にも行ったし鹿児島にも行った。
砂浜も走ったしチェーンを付けて雪道も走った。
妻との思い出もたくさん。最初のデートもこの車でドライブだったし、婚姻届もRAV4で届けに行きました。

引き取りの業者さんに鍵を渡し、記念写真のシャッターを押してもらいました。それで。それで。RAV4はもうぼくたちの車ではなく、業者さんが運転席に乗りエンジンを掛ける音がしたかと思うと見る見る視界から遠ざかって行きます。車が遠ざかって小さくなった所で信号待ちで少し止まって、また動き出してとうとう見えなくなってしまいました。つい今まで、ぼくたちの車だったものが、もう手の届かない所へ行ってしまったとは信じられません。

ぼく達の車は行ってしまいました。
悲しいけれど。
だけどRAV4との9年間の記憶はかけがえのない宝物として、ぼくたち家族に寄り添って消えることがないでしょう。

ありがとう!

木曜には少し大きめの車が家にやって来ます。また新しい車とともに、楽しい時間を過ごして行ければ良いなと思っています。

20070127

神戸でウェディングの撮影がありました。

きょう式を挙げた二人とは二度打合せで顔を合わせていたこともあり、他人ではなく友人としての感覚が強い撮影の一日でした。

最初の打合せの時に撮った写真を見ると、新郎は半袖のTシャツを着ていて、それを見ると随分前から2人のことを知っているのような気持ちになります。時間が経つのは早いもので、その打合せから5ヶ月が過ぎてきょうの結婚式を迎えました。

新郎は落ち着きがあって、話しているだけで安心感があるような人なんだけど、今日の挙式前の顔は明らかに引きつっていて「あぁ、この人だって緊張するんや!」と、新たな発見があったり、ウェディングドレスで華やかにはなっているけれど、新婦の喋り方、笑い方が打合せの時と全く一緒で「良かった、KさんはKさんのままやわ。」と変に安心したり、ファインダーを覗くだけで新郎新婦と会話をしているような錯覚になりました。

人を楽しませることが大好きなふたり。会場はもちろん盛り上がりました。ぼくも一緒に楽しみました。式が始まる前から二次会が終わるまで、数え切れない笑顔を撮影しました。

新郎新婦、ゲストの皆さま、ありがとう!

20070108

午前中、雪が舞って薄暗く自宅近くの甲山さえ見えない荒れた天気。
午後、急に雲が切れてキラキラの太陽が濡れたアスファルトに反射し、ぼくの目は金色にハレーションを起こして頭はクラクラ。ふと六甲山を見上げれば見慣れた山には薄く雪をかぶって雪国の山を見ているよう。

そんな変わった天気の今日、月末に式を挙げる新郎新婦と最終の打合せがありました。2人に会うのは二度目だったので、「いやあ、久しぶりですね!」なんて感じで最初から和気あいあい。撮影についての話もそこそこに、まったりとした時間でした。

このふたり、漫才師のように息がぴったりで、会話を聞いているだけで面白い。付き合っていた期間が長く、その間に築き上げてきたお互いの信頼感がにじみ出ていています。

「4月の新婚旅行までは離婚せんように頑張ろな。」

「いや、ワタシは別れてても旅行だけは行くで。」

例えばそんな感じ。
こんな事言う人は絶対に別れません。ほんま。

とても楽しい時間で、結婚式当日の撮影が今から楽しみです。


ぼくにとって、今日の打合せが今年初めての仕事だったのだけど、お客さんにも恵まれて良いスタートが切れました。
ありがとう。そして、当日もよろしくお願いします!

20070106

正月に家族で淡路島に遊びに行きました。

秋から年末にかけて撮影や暗室作業で多忙な日が続き、正月は久しぶりに家族でノンビリできた3日間でした。

仕事を忘れてウキウキなぼく。

家事から離れてルンルンな妻。

二人の舞い上がった感が伝わったのか、いつも以上にハイテンションで暴れまくる娘1才7ヶ月。

楽しい旅行でした。


ぼく達が泊まったホテルは観光客向けのリゾートホテルなんだけど、客室が多いのに(正月なのでもちろん満室)エレベーターが3つしかなく、ロビーはエレベーター待ちの人でひどくごった返していたり、大浴場も人が多かったりと、どこに行っても人人ヒトでした。-それも正月気分を盛り上げる要素で、決して不快なものではありませんでしたがー

そんな館内ではホテルスタッフが奮闘しています。
多くのお客さんに対応して、忙しい中でも笑顔を絶やさない素敵な人達でした。

支配人はいつもロビーや玄関にいて、来館する人、帰って行く人に丁寧に挨拶して回っていました。

フロントスタッフは、ぼく達家族の写真を撮るために庭園まで出向いてシャッターを押してくれました。

レストランのサービス・スタッフは料理の説明を丁寧にしながら慣れた動きで皿を置きました。

みんなプロやなぁ!

来ているお客さんからすれば当然のことかもしれないけれど、「来てもらった人に楽しんでもらおう」という気持がどのスタッフからも伝わってきて、心から嬉しくなりました。

ぼくも見習わなあかん。

ぼくが写真を撮らせてもらう新郎新婦を心から楽しませてあげよう。ゲストも含めて皆から「良い結婚式やったね」と言ってもらえるよう、できることは何でもしよう。もちろん良い写真を撮ろう。

もちろん、出来て当然のことばかりですがこれが原点やと思います。
まず、ここに立ち返ってしっかりとやって行こうと決めました。

ホテルの人たちの姿を見てそう考えた今年の正月。すごく有意義な日々でした。