ケープ・ライトのdiary

20070430

このところぼくは天気運に見放されているようで、花見の時に雨が降ったり、ガーデンウェディングの時に土砂降りになったり、散々な日が続いていた。

だけどようやくそんな日々から開放される日がやって来ました!先日あった京都でのウェディング。3日前まで週間予報は雨。やっぱり!?嫌な予感・・・。

それがなんと、当日朝起きてみると青空が広がっていました。きょう結婚するふたりを祝福するかのような色です。

この日の挙式は下鴨神社でありました。随分制約が厳しく、挙式中の撮影はNGだったのだけど、その分、挙式前に糺の森でゆっくりと写真を撮る時間があって、緑のトンネルの中で存分にシャッターを切りました。きょうの花婿さん、神前式ということで和装です。マイペースさが良い感じで口数はすくないものの、ほんわかした雰囲気が全身から溢れています。花嫁さんは花振袖。生地の白と赤、帯の黒色のコントラストが素敵な衣装。いろいろな所に細かい気配りが出来る社交的な面白い方です。そんな、良い感じのふたり。この日を心から楽しんでいて(花婿さんは随分緊張されてたようだけど・・)ぼくも負けないくらい楽しんでシャッターを切りました。

挙式は無事に終わりました。花嫁さん曰く、神官さんが仙人のような白いヒゲをしていて、それがツボにハマったようです。
むっちゃ面白かった!っておっしゃってました。対照的に花婿さんは「あー緊張した!」って感想。

式に続いての披露宴は上賀茂の愛染倉。ここ、初めて訪れたのですが緑が豊富にあって最高です。庭園があって竹林があって裏山には桜並木があって。広大な竹林にはこの季節竹の子も生えていて、食材としても使っているそうです。披露宴会場も飛騨高山にあった古い建物を移築してきたもので、黒い梁や柱に時代を感じます。

あふれる新緑と長い時代を生きてきた建物がふたりを祝福します。派手な余興もパフォーマンスもない静かな披露宴だったけど、生まれたばかりの緑につつまれて、風に揺れる葉の音が心地よく耳に流れてきて、この場所にいることが、ただそれだけで幸福だと思える素敵な結婚式でした。
このふたりの結婚式を撮影できたこと、愛染倉という場所を知ることができたこと、心より感謝します。ありがとうございました。

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20070421

京都、東山の細見美術館でウェディングの撮影がありました。

朝は空に雲が広がっていたものの、撮影が始まる頃には陽も差して、絶好の結婚式日和になりました。

きょう結婚式を挙げるふたり、花嫁さんはいつもニコニコ、幸せオーラが満開でとにかく良く笑う楽しい人。花婿さんもバスケットが趣味のさわやかな人で話も面白いんです。友人にいっぱい飲まされそうだから、とウコンの力を披露宴前に飲んでいたのが笑えました。ただ、写真を撮られるのは少し苦手なようで、シャッターを押そうとするといつもの笑顔は消えて、こわい目付きになってしまいます。だから、「ウコンの力は効いていますか?」とか「ハトが出ますよ!」(これは美術館のマネージャーさんが言ってました・・)なんて話しかけながらシャッターを切っていました。

会場、さすが美術館です!控室へ行く途中の一般の来館者が入れない通路には所蔵している美術品などが置いてあって、「カメラぶつけたらエライ事になるわ・・・」なんて、いつも以上に気を使いました。

美術館の前には疎水が流れていて、そのまわりに桜並木があります。この季節、生まれたばかりの緑の葉が眩しいくらいに広がっています。そして緑の列の中ほどに満開を迎えた濃いピンクの八重桜が一本。新緑と桜、その二つを同時に楽しめるなんて最高です!!(一年のうちでもこの場所ではこの週末くらいではないでしょうか。)

舞台も役者も最高です。

新郎新婦とともに道路を横切って新緑や桜の前で撮ったり、夕方の光を使って逆光で撮ったり、少し疲れてきたら緑の中で深呼吸をしてみたり・・・。

パーティーも多くのゲストの笑い声に包まれた、あたたかなものでした。春の日にぴったりな、ワクワクさせられる一日でした。ぼくまでも、とっても幸福な気分になりました。ありがとうございました!!

20070403

ケープ・ライトのホームページ、フォトギャラリーを更新しました。

先月撮影した焼き鳥屋さんで披露宴をしたカップルの写真を新たに掲載しました。

プランナーもコーディネータもいない、全くの手作りウェディング。当日の朝まで新郎新婦は準備に追われ大忙しだったのですが、その分思い入れたっぷりの個性的な結婚式になりました。ぜひご覧ください。

http://www.cape-light.jp/gallery-page.html

今回はスライドショーにしてみました。

20070402

先週末ミュージカルの舞台撮影がありました。

ここ20日ほどで舞台、ライブに関わることが多くあって、そのひとつひとつからぼくはエネルギーを与えられている気がします。

この日撮影したのは大阪の劇団「ショーカンパニー」で、8年前ぼくが写真学生だった頃、初めて仕事として写真を撮らせてもらった忘れることのできない劇団で、今でも公演の写真を撮るたびにその頃のような、まっさらな気持ちになります。

以前、ショーカンパニーの稽古場に遊びに行った時、正面の壁に大きく「夢を与える」と書いた紙が貼ってあって、その言葉を見てぼくは体が震えました。「夢を与えよう」という表現ではなく「与える」という強い言葉にした点にショーカンパニーが舞台で表現するに当たって、観客に対しての強い決意が感じられたからです。そして舞台に立った役者達からもその決意はジンジンと伝わってきます。

今回の公演もショーカンパニーらしいストレートなメッセージがぼくの心を揺さぶりました。そしてぼくも決意しました。

「夢を与える写真を撮る」 なんて・・・