ケープ・ライトのdiary

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昨日の結婚式の興奮がさめ切らない今日、ヨシノさんとマリコさんの入籍の撮影をしました。

京都の右京区役所で待ち合わせして「ああ、昨日はドウモ!」なんて挨拶をして。。。まるでずっと前からの友人のようです。

まっさらの区役所で婚姻届は無事に受理され、ふたりは正式に夫婦になりました。
おめでとうございます!

撮影を終えて、お二人の車で送っていただけることになりました。
せっかくの晴天なのに地下鉄に乗ってしまっては景色は何も見えません。それに引き換え、車の窓からは京都の街の風景が眼に飛び込んで来ます。運転をしながらヨシノさんは京都の名所を色々教えてくださいました。

「この正面の山が大文字です。もう少し左を見ると妙と法がみえますよ!」
「左が二条城ですよ!」

普段京都に遊びに来ることが少ない僕は思いがけない京都観光がむちゃくちゃ嬉しかった。そして少し我がままを言って、二人のお勧めの和菓子屋さんまで連れて行ってもらいました。

せっかくの結婚記念日なのに、なんだか申し訳なさを感じながらも、どこまでも楽しい春の一日でした。

ヨシノさん、マリコさんこの二日間ありがとうございました。
そして、どうぞお幸せに!!

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大阪、万博公園の迎賓館でウェディングの撮影がありました。

きょう結婚されたのは、常に自然体で優しい雰囲気のヨシノさんとマリコさん。そんな二人は自然いっぱいのこの会場を選ばれました。
黒を基調としたチャペルから見える緑や、広々とした芝生を眺めることのできる披露宴会場など、ここは目を向ければ自然のグリーンがが飛び込んで来ます。

天気は晴れ。ポカポカ気持ちよい朝。深呼吸をするとさらに爽快。

ヨシノさんとマリコさんは挙式こそすこし固くなっていらっしゃったようですが、その後はすっかりリラックスモード。

ガーデンへ出てのパーティー後半ではゲスト皆さんが思い思いのスタイルで楽しんでいる姿が印象的でした。

デザートビュッフェをモリモリ食べる人。
シャンパンを味わう人。
写真を撮る人。

ヨシノさんとマリコさんはそんなゲストの方々に囲まれてとても良い顔。
さらに二人のことを、ゲストと共に多くの木々と青空が祝福しているようです。

「泣ける結婚式はイヤ!」

と言っていたふたり。
その言葉通り、マリコさんは終始笑顔。ヨシノさんも・・・。と思っていましたが、おひらき後に聞いてみると、途中、嬉しくって涙をこらえるのに必死だったそう。
そんな話を聞いて、ぼくはますますこの二人が好きになりました。

本当に気持ち良い最高の一日でした。
ありがとうございました!!

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入籍の撮影に行ってきました。

6月7日に挙式を迎えるツカグチさんトモコさん。やさしくって、ふんわりとした雰囲気が魅力のお二人です。今日は大阪市の鶴見区役所。ハナミズキとツツジが満開のとても良い場所。

毎回の事だけど、正式に籍を入れたお二人に最初に「おめでとう!!」って言えるこの撮影が大好きです。結婚式とはまた違った緊張感がありながら。

区役所から出てきたツカグチさんトモコさんはすごく良い顔。僕のカメラで撮ったり、ツカグチさんのカメラにセルフタイマーで3人で写ったり、気がつけばオトナ3人笑い転げてました。

笑顔を見ていると僕まで幸せな気分になります。
だから、いっぱい写真を撮ります。ちょっとふざけたりしつつも、ずっとずっと思い出に残る写真を残すことができるよう。
ふたりの思いに応えるために僕はシャッターを切ります。

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大阪市内でウェディングの撮影がありました。

きょうのウェディングの目玉は、花嫁花婿によるオープンカーでの御堂筋パレード。
淀屋橋から本町まで、新緑が美しい御堂筋を1920年代製造のベンツに乗って進みます。

太陽の下到着したオープンカー。ボディーは真っ白。そして座席の赤いレザー情熱的です。花嫁花婿さん、運転手さん、そしてフォトグラファーのぼく。4人を乗せたベンツは『ブブブブル・ブググググ・・・』とエンジン音を響かせてゆっくり進みだしました。

「うわあ、動いた!」花婿さんは子供のような喜びよう。ぼくもとっても楽しい。なんだか乗り心地は遊園地のゴーカートに近い感じです。花嫁さんのベールは飛ばされそうになるけど、吹き抜ける風は少し冷たく気持ち良いものです。そして今日の青空は最高です!

歩道を歩いている見知らぬおばちゃんが手を振ってくれたり、信号待ちで眼が合った警察官が拍手をしてくれたり(この車で4人乗車は定員オーバーだったと思うけど怒られなくて良かった・・・)、他の車がクラクションで祝福してくれたりと、普段は体験することのできないことばかり。

そして式場の前では大勢のゲストの方が拍手と笑い声で出迎えてくれました。

ああ春の日の下、とっても楽しい結婚式。ありがとうございました!!


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『天使の休日』というミュージカルの撮影がありました。

劇団ショーカンパニーの公演で、今回十年目を迎えるという多くの方から支持されている芝居です。

僕自身9年前にこの作品を撮る所からプロとしてのフォトグラファーのキャリアがスタートした忘れられないもので、歌声を聴くだけで当時の自分にタイムスリップした気持ちになります。

20代前半、初めての撮影で『好きなように撮ったらええよ!』といわれた時の戸惑いや、(ホンマに好きに撮って大丈夫なんかな・・って心配でした。)絶えず動く被写体、一瞬で変わる舞台照明に付いて行くのが必死な現場でオロオロしてしまう状態でした。

それが回を重ねる毎に撮り方、見方が分かってきて、それなりの工夫もできるよになり舞台撮影なら問題なくこなせるようになってきた・・・。そんなつもりだった近頃。

『天使の休日』。

長い時間を置いて久しぶりに撮影することになりました。
撮影中、カメラを通して見えるのは眼の前の役者に他なりません。だけどその奥に、9年前に戸惑いながら撮影していた自分の姿が浮かびます。

なんて必死やったんやろう。なんて熱意持ってたんやろう。何をするにも迷いながら不安で・・・。カッコ悪かったな、と思う。

だけど、今よりずっと真剣に日々生きていた気がする。

そう、思い出した。9年前のぼくはカッコ悪かった。だけど毎日何か得る物があったんだ。それをいつの間にかカッコ付けて失敗をしない生き方を選んでいた。

これはいけない。表現者が失敗を怖がるとそこからは何も生まれない。

これまで一体何を恐れていたのだろう。

そこまで思考してぼくは決意する。

カッコ悪くたって、失敗したって、どんどん挑戦して表現の世界を広げて行こうと。
立ち止まるのは簡単だ。

そう、少しずつぼくは途方もない山を登って行く。

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桜の命は短いもので、満開を迎えた後の花はただ散り行くのみ。
見るのも悲し。

でも花見は悲しくない。

きょうはケープ・ライトでお世話になっている人たちを招いての宴会だった。

少し寂しくなった桜の花を見ながらぼくたちはワインを4本あけてそれはもう良い気持ち。

ああ、仲間がいるというのは最高。
ぼくは多くの人に支えられて生きている。
ひとりひとりに感謝する。随分酔っ払ってはいるけれどもその気持ちに偽りはない。

ありがとう!!

心からそう思う。

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ここはどこやねん!?
って思うくらいのひと。ひと。ひと。
いつもの駅前がえらいことになっている。
桜が満開を迎える頃の苦楽園口駅前、土日は毎年そんな感じに。

今日がまさにその日で車も人もなかなか前に進まない。

それにしても良い天気だ。
ぼくたち家族は、昨年秋にウェディングの撮影をさせていただいた、クニヒロさんミチさん夫妻とその友人たちを招いて夙川公園で花見を開いた。見上げる桜は勢いがある。冬から少しずつ蕾を膨らませ、いままさにパチンッ!!と弾けた瞬間。桜も生きているってわかる。

ぼくたちもパチンッ!って弾けたように酒を飲む。子供は周りを走り回る。なんか、結婚式を撮らせてもらったのが縁で、桜の下、酒を共に飲むなんてナカナカ素敵なことだと思う。

陽が西に傾いた頃、ぼくたちはシートを畳んで少し赤い顔をしながら家路についた。

妻は少し飲みすぎたようだ。
娘は川にはまった。
ぼくは皿を3枚も割った。

それぞれ、くだらない失敗をしつつも2008年の春の一日が過ぎ行く。