ケープ・ライトのdiary

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ぼくが子供だった頃の思い出って大半が夏休みのものだった気がする。

甲子園球場で高校野球を見に連れて行ってもらったこと、キャンプファイアーで歌った歌、プールに通いすぎてお腹がいたくなったことなど、いろいろな出来事が次から次へ思い出として湧き出してくる。

7月20日の「さあ、明日から40日も学校へ行かなくて良いぞ!」っていうワクワク感や
「明日で夏休みが終わってしまう・・」と考えたときの絶望的な気持ち。

こんな極端に感情の上下を味わうことって大人になってもそうないんじゃないかと思う。

この今まさに夏休みが終わろうとしている時ってホント明日で世界が終わるかのような気分で過ごしていた。

大人になって夏休みもなくなり、ジェットコースターのような感情の起伏も味わうこともなくなったけど、今年は長女とおのが小学生になり親として初めて夏休みを体験することになった。

ぼくたち夫婦は共働きなので、とおのは夏休みであっても平日は地域の育成センターで夕方まで過ごす。
ごめんねっ!って思う。せっかくの夏休みなのにこれじゃ普段学校行っているのと何ら変わらないじゃないか。

だから夏休み期間中、少しでも時間があれば無理をしてでも子どもたちと過ごすことにした。

これと言った旅行はできなかったけれど、それでも京都北部の海へ行ったり、何度もプールへ行ったり、釣りに行くのも今日で3度目だし、朝6時30分からのラジオ体操も何日かは一緒に通った。

振り返ってみるともっともっと遊びに行けたと思うけれど、一緒に過ごした時間は全力で遊び回ったし何度もみんなで大笑いした。一緒に走って、釣りに行ったのに1匹も釣れない悲しい時間を共に過ごした。

この子たちは大人になってこの夏のことを思い出すことはあるのかな?

ぼくたち親が子供に与えられるものって、一緒に過ごす時間とか、その思い出だと思う。

何十年後かのある日に、この夏のことをふと思い出し、クスッと誰にも気づかれないように思い出し笑いなんかしてほしいな。

それにしても、大人になっても夏休み40日間はあっと言う間でした。来年はもっともっと色々なことに挑戦しようね。


9月からはぼくも新学期を迎えるように気持ち新たに頑張って行きます。
夏休みありがとう!!


河田洋祐

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ときどき、お客様から愛のこもったお手紙をいただきます。

2ヶ月前、(ずっと投稿しようしようと思いながら今日にいたってしまいました、、、)
昨年の5月に結婚式を撮影させていただいたイタヤご夫妻からお手紙をいただきました。

開けてみると、たくさんの文面となんだかステキすぎる予感がするお写真が!

見ると、今年の結婚記念日の日のお写真が。

昨年の結婚式当日、披露宴が終わってからお二人の思い出の場所である
うつぼ公園へロケーション撮影に出かけました。
着いてみると、公園一面に咲いているバラ!
そしてお二人みたいに透き通った水色のそら。
そこで、たっくさんの写真を撮りました。
大満足だった思い出の場所での撮影。

そして今年、お二人はイタヤさんのお仕事の都合で関西にはいらっしゃらなかったのですが、
近くの公園でバラが綺麗に咲いている場所を見つけ
思いつきで、昨年とおなじポーズで写真を撮ろうよ、ということになり
その時のお写真をわざわざ送って下さったのです!

そんなお二人の気持ちがつまったお手紙を見て、喜びや嬉しさを通り越してシアワセ!
イタヤご夫妻やることが素敵すぎます。。。

つくづく、愛のあるあたたかいお客様ばかりだなぁ~と実感。
幸せなお仕事です。

忙しさに追われてしまうと、ときどき疲れに負けてしまう日もありますが
そんなとき、こうやってお客様からおーい、そっちじゃないよ、と
引き戻してもらえるなんて本当に恵まれております。

寛大なココロと愛のあるお客様に甘えられるので、
こうやってわたしたちは、とことん、自分の好きな写真を撮りたい!宝物になるアルバムをつくりたい!
ということにこだわれるんだと思います。

これからもお客様にシアワセをもらって、
わたしたちはそれ以上のシアワセをお返しして、
そんな風にお仕事してゆきたいです!


                伊藤(メーテル)


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最後にこんなおまけ。笑
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8月4日、暑さ真っ盛りの中、京都でウェディングの撮影がありました。

真夏。しかも和服での結婚式って、主役の二人にとっては相当暑いんじゃないかな・・なんてその日が来るまで少し心配していました。

だけど、この日朝会ったチョウジンさんとマリコさんんは、とっても爽やかな笑顔。暑いって言う感覚をスーツケースの一番奥にしまってしまったかのような感じ。二人には「嬉しい」と「シアワセ」という感覚のみしかいらないのだ。

クマゼミの鳴き声が響く下鴨神社(なんと、カブトムシも見つけてしましました!)
まずは糺の森で写真を撮ります。

歩きながら撮って、立ち止まって撮って。ふとカメラを下ろした瞬間、メイクさんやプランナーさんが団扇で一斉にあおいでくださいます。(このチームワーク抜群でした!)
「暑くないですか?」と心配して声を掛けても「大丈夫。楽しいですよ!」と笑顔。このふたりの雰囲気はまわりにもドンドン感染して行きます。





挙式後のパーティーは、京都大学内にある「ラトゥール」というフレンチレストランを借り切っておこなわれました。
この時にも楽しさを演出する仕掛けが。。

それはゲスト用の各テーブルに2人用の席が設けられていて、食事中、チョウジンさんとマリコさんは順番にゲストの席を回って、その席の人とゆっくりとお喋りを楽しむというスタイル。

以前、ほかのパーティーで「きょうはひとことしか花嫁さんと話できなかった・・」という話を列席した方から聞いたことがあって、
今回は新郎新婦自らみんなのテーブルを回るので(しかも料理もゆっくり食べて行くので)誰もがじっくり花嫁さんとも話をすることができるのです。

その他ステーキカットや、ひとりひとりに宛てたフォトブックがメニューだったり、ゲスト全員での花道を作って退場をしたりと面白いこと満載でした。


















二次会までは水遊びタイム。鴨川にドレスのまま入っている姿がキュートでした!

そしてそして、二次会への登場の仕方も凝っていて、鴨川沿いのパーティー会場ではゲストみんなが鴨川の河原で出迎えの準備。そこにチョウジンさんとマリコさんがピンク色のスペシャルママチャリで登場。

大歓声で始まった二次会では時が経つのを忘れてみんな踊りまくっていました。

チョウジンさんとマリコさんのシアワセが全員に乗り移ったかのような一日になりました。
チョウジンさん、マリコさん、ありがとうございました!!

河田洋祐












この結婚式のスライドショーはこちらからご覧いただけます

今回お世話になった「おこしやすウェディング」さんのホームページはこちらから

同じくお世話になった「マドイブライダルサロン」さんのホームページはこちらから

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7月29日、いつもお世話になっている着物屋さんのはなをさんとタッグを組ませていただき
和装のサンプルアルバムの撮影を行いました。


先輩カメラマンの染川さんにもご協力いただき、
和装の型ものの振り付けを講習していただきながらの撮影。

着物の成り立ちや、美しいライン、奥深さを知ることができた一日でした。


また、多くのプロフェッショナルの方々が集まった現場。

とても刺激的で、
お客様や仕事、自分のこだわりに対する真摯な向き合いかた、
一切の妥協を許さない姿勢、周りへの気配り心配り、など
撮影のなかでたっくさん学ばせていただきました。

ひよっこの私にとって、こんな場所に参加させていただけるのはとてもありがたいです。


そして京都の夏は非常に暑い!
そんな炎天下の環境のなか、暑い和装を身にまとい
爽やかな笑顔で一日中頑張ってくださったモデルのリョウちゃんとアヤカさん。
ありがとうございました!

ステキな表情を作ってくださったお二人と、
周りの皆さまの息のあったサポートと和やかな雰囲気のおかげで
いい写真を撮ることができました!!!

また、京都ならではの空間をご提供してくださった町屋nao炬乃座のおかみさまにも感謝いたします。


これは素敵なサンプルアルバムが出来そうです!!
皆さま、本当にありがとうございました!!!


伊藤(メーテル)



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最後はみんなで記念写真☆
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お盆に入り、妻と娘二人は福岡へ里帰り。

例年はぼくもくっついていって福岡で美味しいものを沢山食べて
帰ってくるのだけど、今年はフェリーのチケットが満席でひとり関西に残ることに。


スタッフも昨日からお盆休みに入り、ぼくは家でもアトリエでもひとりの生活になった。


いつも必ず隣に誰かがいる日常が続いたので、ひとりだけというのは新鮮。
食べたいものを食べて、寝たいときに寝て、働きたいときに働いている。


夜遅くまでアトリエにいると、ケープ・ライトを立ち上げた当初のことを思い出す。
スタッフなんていなかった頃、暗室をしたりブログを書いたり△コーナーを作ったりと何でも自分で仕事を進めて
行かなければならなかった。24時間ずっと仕事漬けだった。


そのさなか、時間を重ねると共に様々な出会いが増えていった。

まず感謝しなくちゃいけないのが、多くのお客様が来てくださったこと。
一組一組のお客様が僕たちのことを信頼して大切な結婚式の撮影を任せてくださった。
それは他に変えられない嬉しさだ。

そして「ケープライトで働きたい!」という若者がちょくちょくやってくることが増えた。
縁があった人もそうでなかった人もいたけれど来てくれた人すべて、なくてはならない出会いだった。
(今、ともに仕事をしているスタッフみんな出発点はそこからだった)


ぼくは元来人の輪に入るのが得意でなく、輪の外側でポツンとマイペースに立っているようなタイプなので
そんな僕の所にわざわざやって来てくれるのが嬉しいしビックリしたりもする。


今年に入ってもポツンとマイペースなぼくに会いに来てくれる人が多くいる(なんて有難いことだ!)


ニューヨークでフォトグラファーをしているキョウさん夫妻が帰国したときに来てくださったり

東京でファッションフォトグラファーをしているミカエルさんが作品を見せにきてくださったり

就職活動中だったあんちゃんが「進路に迷ってるんです!」なんて良いながらアトリエに通うようになったり
(その後あんちゃんは無事就職がきまりました。おめでとう!)

僕と同級生のアートディレクター、すぎちゃんが「写真を勉強したい」と連絡をくれたり

椎名さんがいつもお母さんの手料理を持って仕事のグチを言いに来たり・・


さまざまな話を聞かせてもらって、素晴らしい写真を見せてもらったり、そういったことが大きな刺激になっている。


いまはひとりだけど、孤独ではないのが嬉しいな。


これからどんな出会いが待っているのかと思うとワクワクする。


ケープ・ライトでは表だった求人はしていませんが、


「ケープ・ライトで一緒に働きたい」

「写真を教えて欲しい」

「写真を見て欲しい」

「サイン欲しい」

「トイレ貸して欲しい」


そんな方大歓迎です。

いつもトイレ掃除を怠らずにお待ちしています。



そんなこんなで、ひとり静かに仕事をする夜に出会いについて考えるのでした。


すべての出会いに感謝。


河田洋祐


あ。最初の絵はメーテルが描いてくれたもので、むっちゃ気に入っています。メーテルありがとう!!

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ふたりの人柄は超まっすぐ。それがまず印象的でした。


打合せにアトリエに来てくださった時のこと。夏場なので雨の心配はないだろうな、と思っていたのだけど

「絶対に晴れてほしいです!」 

「雨が降らないようにする方法があれば良いのに・・」

そんな話ばかりしていました。

「わかりました。ぼくは今日から街でゴミを見つけたら必ず拾います」

「それぼくたちもやります!」

日々の行いが良ければ雨は降らない・・そんな気がして、ぼくたちは打合せから
1ヶ月間、世界一の善人を目指して生きてきました。

ゴミを拾って、電車で人に席を譲って、子供の夏休みの宿題をちょっと手伝ったりして。


そして、見事その善行は神さま仏さまが見てくださっていたのか、結婚式当日は見事に晴れ。

世界一の善人として認められたダイスケさんとミナさんは大喜び。ぼくも飛び上がりそうに
なるくらい大喜び。

そんなハイテンションで一日の幕が開けました。

支度が進むに従い、ダイスケさんの緊張はどんどん高まって行くようだけど、ミナさんに
緊張が訪れることはなく、楽しい結婚式の予感です。

神戸のラヴィーマーナという広い式場。チャペルから見える空も海も最高に輝いていました。
もちろんふたりだって。

挙式の後はブーケトスと体育会系のダイスケさんにちなんで「ラグビーボールトス」
歓声とともに楕円のボールが青空に舞いました。

暑ささえ我慢すれば快晴で海も見られて最高のパーティー。

金魚鉢に金魚が泳いでいたり、スイカ割りがあったり、ハッピを着たスタッフによるデザートサービスがあったりと
来た人みんなが夏を感じて思いっきり楽しみました。
(いつ盆踊りが始まるのかドキドキしていた人もいたんじゃないのかと思います)

パーティーの余韻が続く二次会では友人のダンスに導かれてふたりが登場。その時点でみんなが総立ちになって
そのままの勢いが2時間続きます。
もう、笑いが絶えなくって、ほろっともさせられて。

帰り際も
「ミナさんキレイやったな!」

「良い結婚式やったな!!」

そんな声がずっと聞こえていました。

ぼくたちも興奮冷めやらぬまま。帰りの車の中にまで幸せな空気は続いていました。

ダイスケさん、ミナさん、ありがとうございました。


写真:河田洋祐 伊藤茜

文:河田洋祐


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この日の結婚式のスライドショーをこちらからご覧いただけます


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こんにちは。
メーテルこと伊藤です。
河田さんが前の記事でアップしているのですが、6月18日~20日、東北の石巻・気仙沼に行ってきました。
詳しい経緯は河田さんの記事に書いてあるので省きます。

なかなかあのときのことを文章にすることが出来ず、こんなに遅くなってしまいました。

まず、東北に行く機会を与えてくださった、
KOUの久保田さんと羽澤さん、そして鈴木さん、内田さんに感謝しております。
ありがとうございました!


なにから書いたらいいのかわからないのですが、、、

率直に感じたことは、行ってよかったと思いました。
「よかった」って言葉は適切ではないのかもしれませんが、それ以外にかわる言葉がわからないので、
この言葉で言います。

わたしは、戦争も経験してなければ、阪神大震災もまったく覚えていないし、
街がなくなる という現実は、わたしにとってまったくリアルに感じられず
何度テレビで津波の映像を見ても、怖い悲しい苦しい という感情はあっても、
なんというか、映画を見ているような、よくわからないかんじでした。
正直、見るのが怖かったし、東日本大震災というものに心からちゃんと向き合っていませんでした。

でも、一年が経ったとき、あるテレビの特集で、わたしと同い年くらいの福島の女の子が

「もううちらは赤ちゃんとか産めないし」

と言っているのを見たとき、
心臓にどかんとパンチをくらった気がしました。

その子の苦しみとか現実を、知ろうとさえしていなかった自分にすごく情けなくなったんです。


そのとき、被災地に行きたい。と思いました。

ただ、たくさんの人やものが流されてしまったその場所を、「自分の目で見たい」
という気持ちだけで行くのは、そこにいる人たちにとって不快でしかないんじゃないかな、とか
行ってどうするの?わたしに何かできるの?とか、
なんだかもうよくわからない考えがグルグルグルグルしていました。

けっきょく自分ひとりだったら頭でずーっと考えるだけで何も出来なかったと思います。
だから、このきっかけをくださって本当によかったと思いました。


被災地は、実際に見て歩くと、わたしの想像力ではこれっぽっちも及んでいないほど
この目で見た街の光景は衝撃でした。

カタチはあっても、人がいない。
よく見れば家はゆがんで、一階部分は骨組みだけのからっぽの状態。
そして街にただよう今まで感じたことのない空気。
人気がない街ってこんなに空気が違うんだ。
そこにあるはずのものがない、っていうのは、異様で、こわくて、力がなくなる感覚でした。


そんな現実と毎日、地震の日から毎日、闘っている東北の人たち。
感じたままを言うと、東北の人たちはとても、強くかっこよかったです。
たった3日居ただけのわたしには、表面的な苦しみしか解っていないけど、
もっともっともっと深いその悲しみや痛みと向き合い闘っている人たちはかっこよかった。

生きているパワーがみなぎっていたし、
その目に映るのは悲しみとか暗いものじゃなくって、
あかるい方向を見ようとする思いがあった。

お前ももっと生きろよ、と激励された気分でした。
生きる力をわたしはもらいました。


わたしは「被災地へ行く」ということを、すごくすごく大きなことのように思っていました。
意味とか理由とか覚悟とか、わたしにできることって?とか被災地に住む人たちの目とか考えて、
余計に自分に重い荷物を乗せて、おおきなおおきな旅をしないとダメなんじゃないかと自分に思わせていました。

でも違いました。
そんな風に思っていたから、余計に被災地を遠い遠い場所のように感じていたんですね。

東北で出会ったオノデラさんが話してくれた言葉のなかで、
「おれとか東北の人たちは、ボランティアにいっぱい来てほしい、とか、助けてほしいと
思っているんじゃない。
たとえば、ボランティアに来て知り合った人が「ただいま!」って言って
また帰ってきてくれるのが嬉しいんだよ。
君たちだって、地震がなかったら死ぬまでに南三陸なんて場所きっとこなかったでしょ。
でもそんな人たちがこの場所に来てくれて、東北の良さを知ってくれて
また「ただいま!」って東北に帰ってきてくれるだけですごく嬉しい」

というお話がわたしの心をスッと軽くしてくれました。
そうなんだ。
今回の旅で、東北という場所を知って身近に感じられるようになっただけでも
来て良かったんだ。って。
そう思えただけでわたしは東北に行けてよかった。

意味なんて、行くからわかるんだし、自分にできることも行くからこそわかる。
何もしていないのに、する前からわかることなんて何もない。



大阪に帰ってから、東日本大震災のこと、原発のこと、日本という国のこと
色んな情報がすごくたくさん自分の目の前にでてきました。
それは今、東北のことを身近に感じているから。


また来年、東北に行きます。

                 

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生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと惑るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたのてのぬくみ
いのちということ


生きる/谷川俊太郎