ケープ・ライトのdiary

20081115

ウェディングフォトグラファーにとって一番大切なものは・・・

どんな瞬間も逃さない撮影技術?

だれとでも仲良くなれる会話術?

一日朝から夜まで走り回っても疲れない体力?

・・・いやいや。
一番大切なもの。それはお客様に共感できる気持ちやと思う。

しばらく前のお客様で、長い間住んだ街の教会で結婚式を挙げるのが夢だった花嫁さんがいらっしゃった。願いかなって、憧れの教会で挙式をすることに。
そんな思い入れを聞いたら、その教会のすべてを撮ろうと思う。何度も下見をしてカメラを構えたりしてみて想像力を掻き立ててみる。そうやって本番の結婚式に臨むと、体は自然に美しい瞬間を捉える動きになる。花嫁さんの気持ち、喜びが伝わっているからだ。

9年間の交際期間を経て結婚式の日を迎えたお客様がいた。お互い好きだという気持ちが3200日続く。遠距離恋愛の時期もあったり、結婚を危ぶまれた時期もあったそうだ。そんな困難を乗り越えて結婚式を迎えた。結婚式は一日で終わる。だけどこの一日にはこれまで過ごしてきた3200日間の喜びや悲しみが詰まっている。そう感じると、花婿・花嫁の喜びいっぱいの心の中まで伝わる写真を撮らなければと思う。

表層を捉えただけの美しい写真は誰でも撮る事ができる。
表層の社交性だって慣れると楽なものだ。
だがぼくの目指すところは別の場所。

まずふたりのエピソードに耳を傾けたい。
そしてふたりの考えを理解したい。

ふたりの気持ちに共感して結婚式の撮影に臨む。

そうして出来上がった写真は一目見るだけで心揺さぶるものになるだろう。
ぼくはそう信じて生きている。


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