ケープ・ライトのdiary

20080224

目が覚めて玄関を出ると外は暗かった。
音もなく白い雪が空の闇から降り下りる・・・今冬何度目かの積雪の朝だった。

今日の結婚式は京都。ぼくは銀世界を見ながら電車に揺られる。そこから見える風景はまるで夢の中にいるように幻想的だ。

この日の主役、シンペイさんとユカさんはとにかく明るい。そして面白い。

雪の中、神社での結婚式。ふたりは「来てくれた皆に寒い思いをさせてしまって申し訳ない・・・。」なんて恐縮していたけれど、寒いのはふたりだって同じ事。それどころか、雪の中の厳かな式は誰の胸にも忘れられないものになるだろう。

挙式に続いて行われた披露宴は約100人が参加する盛大なものになった。ゲストひとりひとりのお祝いの言葉を聞いていると、シンペイさんとユカさんがどれだけ皆に愛されているかが良くわかる。
会場に笑い声がこだまする。100人の笑い声って、ものすごいエネルギーだ。外は雪が降り続いているのに、この会場は熱い空気が漲っている。

披露宴があって、二次会があって。この一日を猛スピードで駆け抜けた感覚だ。
二次会がひらいて、シンペイさんが言った。

“今から南禅寺に行って写真をとりたいんですが・・”

聞けば南禅寺は京都で生まれ育ったシンペイさんにとって、さまざまな思い出が詰まっている大好きな場所だそうだ。

“ぜひ行きましょう!”

ぼくたちはタクシーに乗り込み南禅寺を目指す。外はとっくに暗くなっていて、ひどく寒い。タクシーを途中で降りてそこからは歩く。ウェディングドレスの方にシンペイさんが自分のジャケットを掛ける。オトコマエやなあ~。ぼくは寒さで震えながらも感心する。

しばらく歩くと森閑とした闇の中にとてつもなく大きな建築物が目に入った。南禅寺の三門というらしい。闇の中、目を凝らしてようやくカタチを掌握することができた。
シンペイさんはこの場所で撮りたいと言う。

“わかりました。でもこの暗さだと三門がわからなくなってしまうかも知れません・・・。”

“三門がわからなくても良いんです。オレはこの場所が大好きだからここで写真を撮って欲しいんです!!”

その気持ちにしっかりと応えたい。

シャッターを切ると闇の中を鋭くストロボが光る。何度も何度も・・・。
「写ってくれ!!」と、願いをこめてぼくはシャッターを切る。

現像が仕上がってからじゃないと、この写真がどう写っているのか正直わからない。
だけど、たとえ背景の三門が暗くてもシンペイさんとユカさんの思いはしっかり写っているだろう。

そして、時間がたったいつの日かこの場所、太陽の下でふたりの写真を撮ってみたいと思う。


追伸、南禅寺の疎水前で撮った写真がしっかり写ってました。ヤッタアア!!

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