ケープ・ライトのdiary

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ミュージカルの劇団、「ショーカンパニー」の舞台撮影が東京でありました。

「ショーカンパニー」はぼくが写真を撮って初めて報酬をいただいた、プロとして最初の仕事をさせていただいた、一生忘れられない縁がある劇団です。

最初撮影したのが2000年の冬。もう17年も前のことです。

その時は一日の撮影のために何度も稽古場に通い、台本を暗記して「このシーンはこの画角、明るさはこれで」など予習に今では信じられないくらいエネルギーを費やして撮影に臨みました。

緊張のため前日も当日も全然ご飯を食べられなかったのを覚えています、20代なかば、懐かしいな、その頃から体重は15キロ位増えたかも知れない・・・


その時の公演は「天使の休日」。子供のために作られた、「夢を信じると実現する!」という強く前向きなメッセージが込められた脚本でした。


2000年に撮影をしてから「天使の休日」は何度も再演を重ねました。ぼくもそのたびに撮影に行きました。

もうセリフの隅々、ダンスの動きまで頭に入っていて、なにも頭で考えることもなく、シャッターを切ることができました。


最初に撮影をさせていただいてから17年。今回の公演は少し違いました。


ミュージカルには芝居と、歌、ダンスがあるのだけど、その中の歌、ダンスが大幅にブラッシュアップされていたのです。

振付は今までと違う、歌も変わっている・・・これまで身体で覚えた感覚が通用しない。。。耳で聞いて、シャッターチャンスが分かっていたのに、それがまるで通用しない戸惑い。
初めて見る芝居を撮影するのとおなじような不安を抱きました。


17年前と同じように、稽古場に通いつめて予習をしていれば何も問題なかったのに、今となってはそんな時間を取ることもできず、流されるように撮影当日を迎えたのが悔やまれます。
ひたすら役者の動きを追ってシャッターを押し続けて汗をかいて・・・くたくたになりながら1日の2公演を撮り終えました。

17年プロとしてやって来て得たものは、ある程度の写真をどんな状況でも撮れる、お客さまに喜んでもらえる写真を必ず撮れるという自信、そしてお客さまからの信頼。

だけど失ったものもあったのだろう。それは17年前のひたむきな姿。
もちろんいまでもひたむきに、どんな時も100%のエネルギーで撮影をしていると自信を持って言えるのだけど、その「ひたむき」の意味合いが変わってきたのかも知れない。

それのことを知れたのが40になったぼくにとっての大きなプレゼント。
もう一度17年前の自分に戻れるような気がしました。

今回の芝居の主役、ミカエル役の役者は舞台経験もあまりないようで、撮影をしていて「大丈夫かな?」と最初はなっていました。
でも彼女の初々しい演技がこの芝居の魅力を一層引き立たせていたと思うし、その魅力は彼女の「ひたむきさ」から来るものだと思う。

ぼくもこれから「ひたむき」に。
年齢とか関係なく、みんなに笑われるくらい走り回って汗で全身ビショビショになって、ひとつ殻を破れるようにやっていきます。


そして、「ケープ・ライトに撮ってもらって最高に幸せだ!」と思ってもらえるよう今まで以上に良い写真を撮って行こうと改めて思いました。

心震わせる写真が撮れなければ、ぼくたちに撮影を依頼した人をがっかりさせるだろう。
ぼくたちはお客さまの喜ぶ顔が見たいし、撮った写真でお客さまの心を揺さぶりたい。


河田洋祐

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